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小学生の英語スペリング:学年別にどこまでできれば十分か(小3〜小6)

公開日 21 September 2026

小学校の英語で、何も見ずに英単語のつづりを書くことは求められていません。学習指導要領での小学校の「書くこと」の目標は、アルファベットの大文字・小文字を書くこと、音声で十分に慣れ親しんだ語句を書き写すこと、例文を参考にして書くことまでです。つづりを暗記して書くのは、中学校からの内容です。

だから「小5なのに英単語が書けない」は心配する状態ではありません。一方で、中1の最初の単語テストからは、何も見ずに書くことが当然のように求められます。この段差を知っておくと、小学校のうちに家庭で何を足すべきか、何を足さなくていいかが見えてきます。

学年別に、学校が求めるものと、家庭で足すと中1が楽になるものを分けて整理します。以下の「学校が求めること」は学習指導要領の記述をもとにしていますが、実際の授業内容は学校ごとに差があります。

小3・小4:文字に慣れる段階

学校が求めること。 「外国語活動」として、聞く・話すが中心です。文字については、アルファベットに慣れ親しむ、活字体の大文字・小文字を見て読める、というところまでです。書くことは目標に入っていません。

この段階でできていれば十分なこと。

  • アルファベット26文字を、大文字・小文字とも見て名前が言える
  • 自分の名前をローマ字で書ける
  • 英語の音を聞いて、まねして言える

家庭で足すなら。 つづりの練習はまだ要りません。足すとすれば、英語の音をたくさん聞くことです。この段階でカタカナの音ではなく英語の音で語を覚えておくと、あとでつづりを学ぶときに余計な母音を書かなくなります。仕組みはカタカナが原因?日本の子どもが英語スペリングで間違えやすい理由を参照してください。

やらなくていいこと。 書き取りの練習。単語テスト。この段階で「書けない」ことを問題にすると、英語そのものが嫌いになります。

小5・小6:書き写す段階

学校が求めること。 「外国語」として教科になり、2年間で600〜700語程度の語彙に触れます。読むことでは、大文字・小文字を識別して発音する、音声で慣れ親しんだ語句を読んで意味が分かる。書くことでは、大文字・小文字を書く、音声で十分に慣れ親しんだ語句を書き写す、例文を参考にして自分のことを書く。

つまり、手本を見て正しく写せることが目標で、何も見ずに書くことは目標ではありません。成績も、つづりの暗記では測られません。

この段階でできていれば十分なこと。

  • 大文字・小文字を正しく、読める字で書ける
  • 手本を見て、語句や短い文を正確に写せる
  • 音声で知っている語を見て、読める(意味が分かる)
  • 例文の一部を入れ替えて、自分のことを書ける

家庭で足すなら。 ここが分かれ目です。学校では求められませんが、小6の後半から、少しだけ「見ずに書く」練習を始めておくと、中1の単語テストで困りません。

ただし量は少なくていい。曜日、月、数字、色、家族、教科名など、小学校で音声として十分に慣れた語を、週に5語程度、「見て、隠して、書いて、確かめる」で書けるようにする。これで十分です。

やらなくていいこと。 中学の単語帳を先取りすること。知らない語のつづりを暗記させること。音で知らない語をつづりから覚えるのは、小学生には負担が大きく、効果も薄いです。

中1で何が変わるか

中学校では3年間で1,600〜1,800語の新出語を扱います。中1の最初の単語テストから、日本語を見て英語を何も見ずに書くことが求められます。

小学校で「写す」までしかやっていない子にとって、これは初めての技能です。ここでつまずいて「自分は英語ができない」と思い込む子が毎年出ます。中1の1学期に書けないのは遅れではなく、練習を始めたばかりだからです。

小学校で書けなかったことは問題ではありません。問題になるのは、中1で「見ずに書く」練習の仕方を知らないまま、書き取りだけを続けることです。

中1の単語テストへの備え方は英単語が覚えられない中学生へにまとめています。

学年別まとめ

学年学校が求める「書くこと」家庭で足すなら
小3・小4求めない(文字に慣れる)英語の音を聞く。つづりは不要
小5・小6書き写す。例文を参考に書く小6後半から、慣れた語を週5語「見ずに書く」
中1何も見ずに書く(単語テスト)「見て、隠して、書いて、確かめる」の習慣

心配したほうがいい状態

学年に関係なく、次の場合は担任や専門家に相談してみてください。

  • 小5・小6で、手本を見ても文字を写すこと自体が極端に難しい
  • アルファベットの形(b と d、p と q)の混同が、小5になっても続く
  • 日本語の読み書きにも同じような難しさがある

これらは「英語の勉強不足」ではなく、読み書きそのものの発達に関わることがあります。早めに相談するほど、支援の選択肢が増えます。

よくある質問

小5で英単語が全く書けません。遅れていますか?

遅れていません。小学校では何も見ずに書くことは求められておらず、成績もそこでは測られません。手本を見て正しく写せていれば、学校の目標は満たしています。

英検を受けるなら、小学生でもつづりを覚える必要がありますか?

5級・4級は選択式で、書く問題はありません。似た語を見分けるためにつづりへの注意は要りますが、暗記して書く必要はありません。3級から書く問題が入ります。級ごとの違いは英検5級・4級・3級でつづりを間違えやすい単語にまとめています。

小学生のうちに中学の単語を先取りさせるべきですか?

つづりの先取りは勧めません。音で知らない語をつづりから覚えるのは負担が大きく、カタカナ読みが定着するリスクもあります。先取りするなら、音声で語に触れる量を増やすほうが、中学で効きます。

家庭での練習は1日何分が目安ですか?

小5・小6で始めるなら、1日5分、週3回で十分です。長くやるより、短く続けるほうが残ります。時間の考え方は毎日何分?子どもの英語スペリング練習の理想的な時間と習慣の作り方を参照してください。

親が英語を話せなくても手伝えますか?

手伝えます。小学生の段階で親がすることは、日本語を読み上げて、書いたものを手本と照らし合わせることだけです。発音は教材やアプリの音声に任せてください。

今の学年でやること

小3・小4なら、英語の音を聞く時間を増やす。つづりはまだ要りません。小5・小6なら、手本を見て正確に写せているかを確認し、小6の後半から、慣れた語を週5語だけ「見ずに書く」練習を始める。

小6の「見ずに書く」練習を短く続けるなら、SpellEasyが使えます。音声を聞いてからつづりを打ち込む形なので、音で知っている語から無理なく始められ、親が英語を読み上げる必要もありません。