勉強したのにテストで書けない:英単語テストで失敗する5つの原因
公開日 21 September 2026
「昨日はちゃんと書けていたのに、テストでは書けなかった」。この訴えは、本人にも親にも納得しにくいものです。勉強したのは本当で、書けなかったのも本当だからです。
原因は記憶力ではありません。ほとんどの場合、家での練習の形と、テストの形が違います。家では手本を見ながら書いていた、まとめて前日にやった、間違えた語をそのままにした、音だけで覚えた、静かな机で見直しながらやった。テストではそのどれもできません。
ここでは、単語テストで失敗する5つの原因を、それぞれの直し方と一緒に整理します。
原因1:見て分かる状態で止まっている
いちばん多い原因です。単語帳を眺める、教科書を読む、手本を見ながら書く。どれも「見れば分かる」状態は作りますが、「見ずに書ける」状態は作りません。
テストは見ずに書く力を測ります。前日に「書けた」と感じたのは、手本を見ながら書いたからです。
直し方: 練習の最後に、必ず日本語だけを見て書くテストを自分でやる。書けた語だけを「覚えた」と数える。
原因2:前日にまとめてやった
前日の夜に1時間かけて全部やる。翌朝には半分抜けています。記憶は、時間をあけて思い出したときに残ります。1日でまとめた1時間より、4日に分けた15分のほうがテストの点は上がります。
直し方: テストの4日前から、1日10〜15分。新しい語は最初の2日で、残りの2日は思い出す練習だけにする。
原因3:間違えた語を直していない
練習で間違えた語を、赤で直して終わりにしていませんか。直した語は「見て分かる」状態に戻っただけで、「書ける」状態にはなっていません。次のテストでも同じ語を落とします。
単語テストで毎回同じ語を落とす子は、ほぼ例外なくここでつまずいています。
直し方: 間違えた語は、その場でもう一度、手本を隠して書く。翌日もう一度。間違えた語だけを集めたリストを作り、テスト前にそのリストだけを見直す。
原因4:音で覚えて、つづりを覚えていない
日本の子どもに特有の原因です。restaurant を「レストラン」の音で覚えていると、書くときに resutoran に近づきます。library の l と r が入れ替わる。different の f が1つになる。
これは覚え方が悪いのではなく、カタカナの音がつづりに出ているだけです。英語の音を一度きちんと聞いた語は、余計な母音を書かなくなります。
直し方: 練習のときは必ず音声を聞いてから書く。カタカナで知っている語は、英語の音で拍を数えてみる。仕組みはカタカナが原因?日本の子どもが英語スペリングで間違えやすい理由にまとめています。
原因5:練習とテストの条件が違う
家では、机の上に単語帳があり、分からなければ見られる。時間の制限もない。テストでは、時間があり、隣に人がいて、何も見られない。この差だけで、家で書けた語が出てこなくなる子は珍しくありません。
直し方: テストの前日に、テストと同じ条件で1回やる。時間を決める。何も見ない。親が日本語を読み上げ、子どもが書く。これで「本番で頭が真っ白になる」ことはかなり減ります。
親ができる10分のチェック
英語が読めなくても、テスト前日に次の10分をやるだけで、上の5つの原因のうち1・3・5が同時に潰せます。
- 範囲の単語リストを親が持つ。子どもには何も持たせない。
- 親が日本語を読み上げる。子どもが紙に書く。20語で5分。
- 終わったら、子どもがリストと照らし合わせて、間違えた語に印をつける。
- 印のついた語だけを、手本を見て、隠して、もう一度書く。3分。
- 印のついた語をメモしておく。翌週も同じ語が残れば、それが本当に苦手な語です。
親が英語を発音する必要はありません。日本語を読むだけです。
5つをまとめると
失敗する練習に共通するのは、「思い出す動作をしていない」ことです。効く練習は、逆に、思い出す動作を、日を分けて、何度も、テストと同じ条件で行います。
- 手本を隠して書く
- 4日に分ける
- 間違えた語だけを繰り返す
- 音を聞いてから書く
- 前日にテストと同じ形で1回やる
書き取りがなぜ効かないかは「10回書いて覚える」が効かないときで、1週間の具体的な手順は英単語リストの覚え方:1週間で定着させる手順で詳しく説明しています。
よくある質問
前日に書けていたのに当日書けないのは、緊張のせいですか?
緊張が原因のこともありますが、多くは原因1か原因5です。前日に「書けた」のが手本を見ながらだった場合、当日書けないのは緊張ではなく、そもそも書けていなかったのです。前日に手本なしで書けていたのに当日書けないなら、原因5の対策が効きます。
何日前から始めるべきですか?
テストの4日前が目安です。それより早くても構いませんが、1日でまとめてやるより、短くても日を分けることのほうが重要です。
親が英語を読めなくても手伝えますか?
手伝えます。日本語を読み上げて、書いたものを手本と照らし合わせるだけです。英語の発音は、アプリや教材の音声に任せてください。英語が苦手な親でも子どものスペリング練習をサポートできる方法に具体的な手順があります。
小学生と中学生で違いはありますか?
原因は同じです。小学生は語数を減らし、音を聞いてから書くことをより重視します。中学生は範囲が広いので、原因3の「間違えた語だけのリスト」が特に効きます。
毎回8割は取れるのに、満点が取れないのはなぜですか?
落とす2割は、ほぼ毎回同じ語のはずです。原因3です。その語だけを集めたリストを作り、テスト前にそこだけを見直せば、満点に近づきます。
次のテストでやること
次の単語テストの4日前から、1日10分、手本を隠して書く。間違えた語だけを翌日また書く。前日に、親が日本語を読み上げてテストの形で1回やる。
この流れを毎回手で回すのが大変なら、SpellEasyが使えます。単語リストを写真で取り込み、音声を聞いてから何も見ずにつづりを打ち込む。間違えた語は自動的に苦手リストに残るので、「間違えた語だけを繰り返す」練習がそのまま毎日回ります。